今週は天気が悪い日が続いていましたが、
週末はとても過ごしやすいいい天気になりました。
1回目の気密測定はこちらで紹介しています。
普段は、関西一円で気密測定を行っているのですが、
今回は三重県松阪市まで・・・
松阪牛が有名な地域ですが、
自然が多く残り、太平洋側で気候もそれほど厳しくない
とても住みやすい地域です。
そんな地域に建てられたK様邸は
断熱や気密にとてもこだわって建てた平屋の木造住宅。
「北海道でも通用する住宅を!」
と、K様が工務店さんに技術的なマニュアルを作って
渡すほどの熱心さ。
技術畑で仕事されていた経験から
自作の換気システムなども導入されています。
前職のときに、松阪市の確認検査員の方といろいろとやり取りをしたことがあり、
とても厳しかった印象があったので、
この自作の換気システムで検査員の方に納得してもらい
確認申請が下りたことが私にとっては驚きでした。
この換気システムもそうですが、K様邸は、
こだわりが凝縮された家です。
ハウスメーカーではまず実現できないであろう工夫が随所にちりばめられています。
たとえば、このお風呂。
ちょっと開放的過ぎじゃないですか?
といった意見もあると思いますが、40cm角の本物の大理石を取寄せて
造作されたようです。
また、海外から取り寄せたという木製建具も
部屋のムクフローリングととても相性がよく納まっています。
そんなK様邸ですが、
工事途中の前回の気密測定では、
充填断熱と気密シートで気密を確保する施工では驚異的な
C=0.36
という性能でした。
そして、今回は、換気扇の穴などが開けられた状態でしたので、
少し性能低下が見込まれましたが、
結果は、
C=0.6
C値1.0以下を目標にされていましたので、
十分クリアした結果に、K様はもちろん、
施工された工務店(ウインドミルの平山さん)も安堵といったところでしょう。
写真 : 有限会社ウインドミル代表の平山さん
外気温度や室内温度をこまめに記録されているようで、
記録した温度変化を見せて頂きましたが、
今年の冬、外が0℃、
暖房がついていない室温が12℃を下回ることがないことに
改めて高気密・高断熱の良さを実感されたようです。
これから生活を始め、
照明や冷蔵庫、入浴などで自然に室温が上がることを考えると、
暖房をほとんど動かさなくても快適に生活して頂けるでしょう。
お施主様の想いの強さもそうですが、
それに柔軟に対応できる工務店も今後増えていくといいですね。