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スウェーデンハウスは、スウェーデンの高気密・高断熱住宅を日本でも実現するべく、スウェーデンから工法や材料を輸入して建てる住宅メーカーです。 高気密・高断熱住宅への思いは強く、2007年のハウス・オブ・ザ・イヤーでは大賞を受賞するなど、公平な審査でもその性能が実証されました。 性能など詳しい評判は以下の項目でご確認下さい。 |
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目 次 |
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スウェーデンハウスの特徴
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◇ スウェーデンハウスの成り立ち
スウェーデンハウスの大きな特徴としては、北欧の寒い地域で培われた技術を日本にいち早く取り入れたハウスメーカーです。
1984年にトーモク、三菱地所、北海道製鐵の3社合資によりスウェーデンハウスが設立されました。
現在は、トーモクと三菱地所が株主です。
◇ スウェーデンハウスの高気密高断熱へのこだわり
北海道からスタートした会社のため、高気密高断熱を非常に重要視した造りとなっています。
詳しくは、「スウェーデンハウスの快適性」で紹介しますが、第1回のハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリックで一条工務店と一緒に大賞を受賞するなど、その性能の高さが証明されました。
寒い地域だからこそ培われたスウェーデンの優れた技術が日本にどこまで受け入れられるのか・・・
網戸のない窓がどこまで浸透するのか・・・
興味深いところです。
◇ スウェーデンハウスの坪単価
スウェーデンに工場を持ち、生産はスウェーデンで行っているとのことですが、やはり輸送のコストが非常にかかってしまうこともあって、日本の住宅の中でもトップクラスの価格となっています。
高い断熱性と輸入住宅にあこがれる方にとっては魅力的なハウスメーカーだと思いますが、そこに魅力を感じない方にとっては、ただ高いハウスメーカーといった印象を受けるでしょう。
◇ スウェーデンハウスの窓
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特に、窓の性能にはこだわっていて、木製の窓を採用しています。
引き渡しの際には、そのメンテナンス用のキットが渡されるそうですが、性能と引き換えにやはりメンテナンスは必要になっているようです。
断熱性能をとにかく高くしたいと言う方にとっては、メンテナンスも苦にならないのかもしれませんが、メンテナンスフリーも考慮したいといった方は、あまりお勧めできません。
窓については、こちらのページでも詳しく紹介しています。
窓の種類と比較 窓でもいろんな種類のものがありますので、比較検討されても良いのではないでしょうか
スウェーデンハウスの評判
◇ スウェーデンハウスの断熱性能の評判
スウェーデンハウスは、言わずと知れた
高気密・高断熱住宅の先駆者的存在で、
20年以上前から一貫して高気密・高断熱住宅を
売りにしてきたハウスメーカーです。
数値上は一条工務店に抜かれてしまいましたが、
それでも高気密・高断熱住宅に対する考え方や
そのスペックはハウスメーカーの中では他を圧倒するもので、
スウェーデンハウスの断熱性や気密性の評判は依然高いと言えます。
住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)
スウェーデンは全棟気密測定を実施しており、熱交換型の24時間換気システムが標準装備となっています。
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窓サッシにおいては、木製サッシ+三重ガラスというスペックで、意匠性と共に他には無いスウェーデンハウスの独自性を確立しています。
そのためか、スウェーデンハウスは競合するような会社が少ないと言う評判です。
高気密・高断熱住宅の先駆者としての地位、一条工務店にはないデザインセンスやコンセプトの独自性という意味で、他者との差別化が明確にできていることが評判の要因でしょう。
また、2007年に実施されたハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリックでは、一条工務店同様、スウェーデンハウスも「大賞」を受賞したことからも、断熱性能、日射遮蔽性能とも非常に優れており、適正な能力でかつ高性能のエアコン、節水器具等の導入により、省エネルギーが実現されていると言えるでしょう。
◇ スウェーデンハウスは、とにかく高すぎるという評判
スウェーデンハウスの平均坪単価は80~90万円/坪程度と言われています。
以前に紹介した、ハウスメーカーの坪単価比較では、大手ハウスメーカーの坪単価平均が73万円であったことを考えると、一般の方には少々敷居が高いと評判されています。
(価格もブランドイメージとして売っているんでしょうね・・・・)
また、スウェーデンハウスの木製サッシ(三重ガラス)や24時間換気システム、グラスウール断熱材等は他の施工店では実現不可能かというとそうではありません。
スウェーデンハウスの「ブランドイメージ」としては独自性があり、他が真似できないような仕様と思われがちですが、実際は一般流通品でも十分に実現可能なスペックなのです。
(しかも、もっと安い値段で建てれます!)
これはどこの大手ハウスメーカーでも同じですが、商品や工法に独自のネーミングを付けることで差別化を図ろうとしていますが、その多くは一般流通品である場合が多く、実は、どこの施工店でも実現可能なものが多いのです。
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大手だから大量仕入れで安く建材を買っているので、他の施工店で建てるよりも安くなるということを思われる方も多いと思いますが、大手ハウスメーカーの平均坪単価比較の中でも紹介した通り、大量仕入を行っていても、結局、坪単価は安くなっていないのです。
(広告や人件費、研究開発費等が加算されるからです。)
◇ スウェーデンハウスは間取りに制約が多いという評判
どこのハウスメーカーについても言えることですが、ハウスメーカーの言う自由設計とは、本来の自由設計とは異なり、「制約の多い自由設計」である場合が多いものです。
ハウスメーカーは、メーカー独自の「型式大臣認定」を取得している商品が多く、そのような商品は建築基準法等の法律に適合してなくてもいい代わりに様々な設計上の制限が盛り込まれています。
スウェーデンハウスも例外では無く、自由設計であっても、構造上の理由で様々な制限があり、自由にならないことも多いようです。
例えば、スウェーデンハウスの家は木質パネル工法で造られていますが、スウェーデンで製作されているパネルは120cmモジュールを採用しているようです。
(日本では、910モジュールか、メーターモジュールが一般的ですので、この120モジュールには馴染みが薄いと思います)
そのおかげで廊下幅などに余裕が出るのですが、問題はこのモジュールサイズが60cm単位でしか調整することが出来ないこと・・・・。
在来工法なら、どんなに融通がきかないハウスメーカーでも、455mm単位で部屋の大きさや壁の位置、家の大きさを調整できますが、スウェーデンハウスでは大きくするにも小さくするにも600mm単位でしか調整できません。
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あと100mm広げたいとか狭めたいと希望しても、設計者にお断りされてしまうようです。
このような例は、型式認定工法が採用される大手ハウスメーカーではよくあることで、型式大臣認定の宿命というものでしょうか・・・・。
だた、同じような大手ハウスメーカーでも、600mm単位でしか調整できないという例は稀ではないでしょうか。
スウェーデンハウスで家を建てることを希望される方は、契約前に思い描いている間取りが実現可能かチェックする必要がありますね。
スウェーデンハウスの快適性
スウェーデンハウスの家がどれくらい快適かを、「断熱・気密性能」、「遮音性能」、「空気の清浄度」で評価します。
◇ スウェーデンハウスの断熱性能、気密性能
【評価結果】
★★★★☆ (平均を上回る性能)
【解説】
家の暖かさや涼しさは、家の断熱性能や気密性能、自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法などから
判断できます。
では、スウェーデンハウスの断熱性能、気密性能から見ていきましょう。
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☆ スウェーデンハウスの気密、断熱仕様
部位 | 仕様 | 厚み |
床 |
グラスウール16K |
200mm |
壁 |
グラスウール24K |
120mm |
天井 |
吹込グラスウール13K |
300mm |
窓 |
木製サッシ+トリプルLow-Eガラス |
- |
断熱性能を表わす熱損失係数(Q値)は、1.32W/m2・K。
気密性能を表わす隙間相当面積(C値)は、0.71cm2/m2
次世代省エネ基準の2.7W/m2/K(東京・大阪などのⅣ地域)を大幅にクリアしており、ハウスメーカーの中でも一条工務店と並びスウェーデンハウスはトップクラスの性能となっております。
また、スウェーデンハウスのQ値やC値は、他のハウスメーカーと単純に比較してはいけません。
というのも、他メーカーでは数値を良く見せるために、断熱性能の劣る窓を小さくし、壁の面積を減らすために建物の形状を単純化したモデルプランを使って計算した数値を出しています。
しかし、スウェーデンハウスでは、全国の実際のお客様の家のQ値を算出した平均値を公表しているからです。
つまり、モデルプランからは2割以上も数値が低下する可能性がある他のハウスメーカーよりも、信頼できる数値になっているといえるでしょう。
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→住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)参照
また、スウェーデンハウスでは、気密測定を全棟で実施しています。施工の腕に左右される気密性能をしっかりと確認しているところは評価が高いのではないでしょうか。
ただ、スウェーデンハウスを選ぶと、あまり窓を開けない生活を強いられます。
というのも、網戸が付けられない窓が多いのです。
日本人は、昔から外と家の中の空間を繋げて、自然の光や風を取り込む生活をしてきました。
春や秋は窓を開放し、家の中を風が流れる、大きな窓から光を取り込み、冬でも縁側は少し暖かい、そんな文化なのです。
それが、スウェーデンから入ってきた住宅だと、基本的に窓は開けず、空調(暖房)に頼る生活なのです。
日本は、世界でも二酸化炭素の排出量が多い国であることは確かですが、暖房を使うエネルギーは世界でもとても少ない省エネ国です。
暖房や冷房になるべく頼らない生活をしたい方がスウェーデンハウスのような空調に頼る生活を強いられる家を建てたとしたら、、、
『不快』
となるでしょう。
高気密高断熱住宅でも、比較的温暖な地方に住む日本人に合わせた家もあります。
夜間の涼しい風を取り込んで昼間窓を締めきって冷房を極力使わない、南の窓の庇の長さを調整して、夏は直射日光を入れず、冬は光をしっかり家の奥まで取り込んで暖房の補助に使うなど、日本の家の文化を活かした風の通り道を考えた家、庇を持った家などです。
私も高気密高断熱を開発していた人間ですので、スウェーデンハウスの高性能な家づくりに対しては共感できる部分も多いのです。
ただ、残念なことに、高気密高断熱で空調に頼りすぎる家にこだわり過ぎているのが気になるところです。
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◇ スウェーデンハウスの遮音性能
【評価結果】
★★★★☆ (トップレベルの性能)
【解説】
ここでの遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。
遮音性能は、換気口などの単純開口の有無や気密性能、窓の性能、壁の性能などである程度推測することができます。
・単純開口
まず、換気ですが、スウェーデンハウスでは第1種換気システムを採用しています。
第1種換気システムでは、各居室に外と直接繋がる換気口はつきません。
そのため、外の音の影響は小さくなります。
各階のホールなどに本体が設置されるフロア別タイプで、本体も風量の小さなサイズとなっていますので、作動音などが気になる可能性も小さいでしょう。
また、気密性能は、ハウスメーカーでもトップクラスの性能となっておりますので、特に気にならないと思います。
・窓の性能
スウェーデンハウスの家は木製サッシにトリプルガラスが組み込まれているため、窓からの音の侵入はとても小さいと言えます。
騒音の大きな地域であっても、十分な遮音性能が得られる仕様になっていると思います。
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・壁の性能
スウェーデンハウスの壁の仕様ですが、断熱材にグラスウールが使われています。
グラスウールはロックウールに次いで、遮音性能の高い断熱材です。
C値も小さいため、壁を通じて入ってくる音はとても小さいものと思います。
・その他
スウェーデンハウスは、外皮の遮音性能は非常に高いのですが、室内で発生する音の対策も検討した方が良いように感じます。
外の音が入ってこなくなると、室内で出す音、たとえば、2階の歩く音や冷蔵庫やエアコンの作動音などが気になるようになってしまいます。
セキスイハイムなどは、その点しっかりと対策されているように感じます。
外の音が入ってこない分、細かな配慮を行って頂きたいものです。
もし部屋の中の音が気になる方は、セキスイハイムの評判の快適性能もチェックしてみて下さい。
参考になるかと思います。
◇ スウェーデンハウスの空気の清浄度
【評価結果】
★★★☆☆ (平均レベル)
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【解説】
空気の清浄度は、建材からでる化学物質対策への姿勢と換気システムのフィルター性能、気密性に関係してきます。
スウェーデンハウスの家の空気の清浄度は、平均レベルではないでしょうか。
・化学物質への取り組み
シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に取り上げられることは無くなりましたが、いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。
企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、大手ハウスメーカーの中では、自社で化学物質の濃度測定を行うなどの取り組みをしているところもあります。
スウェーデンハウスの家は、その多くを海外工場で製造し、日本に輸入しています。
海外から輸入する場合には、外国の虫などが入ってこないようにするために、防虫処理などが実施される場合もあります。
建材からのホルムアルデヒド放散量はJISで規定されるF☆☆☆☆のものを使ったとしても、その点が気になるところではあります。
・換気システムのフィルター性能
スウェーデンハウスの換気システムはパナソニック製の換気システムが採用されているようですが、取り付けられているフィルターは、中性能フィルターに抗菌作用を持たせたもののようです。
花粉やホコリなどの粒子をある程度除去できる性能を持っていますが、2年に1度交換をしなければなりません。
インターネットなどでも購入できるようで、価格も2,000円前後で売られていますので、定期的に交換する方がいいでしょう。
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・気密性能
断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、気密性能が低いことによって、ホコリや花粉などの侵入量が増えます。
スウェーデンハウスの家は、とても高い気密性能になっていますので、隙間からのホコリや花粉の侵入はほとんどないでしょう。
スウェーデンハウスの商品と坪単価
◆ スウェーデンハウスの商品ラインナップ
スウェーデンハウスでは、以下のタイプがあるようです。
- スタンダードデザインラインナップ
- ヒュースエコ/ヒュースエコII(ダブルエコ発電)
- 悠の住処(平屋の住まい)
- ヒュース プレミエ(エグゼクティブ・レジデンス)
- ヒュース プラータ(北欧シンプルモダン住宅)
- ヒュース ロア(セミオーダー住宅)
- ヒュース パッサ(都市型3階建て住宅)
- スウェーデンハウス リゾート
豆知識ですが、商品名の多くについている「ヒュース」とは、スウェーデン語で『家』だそうです。
すべてツーバイフォー工法です。
間取りを一から作っていく『注文住宅』
あるきまったプランを少しアレンジできる『セミオーダー』
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から選ぶことができます。
◆ スウェーデンハウスの坪単価
スウェーデンハウスの坪単価は、
65万円~100万円
となっているようです。
坪単価に幅がありますが、
注文住宅の場合は、85万円/坪 程度
セミオーダーの場合は、70万円/坪 程度
が目安となるようです。
なお、この価格は、ハウスメーカーの中でもトップクラスに入ります。
あまりにスウェーデンハウスの坪単価が高いので、本場であるスウェーデンの家の平均的な坪単価を調べてみました。
スウェーデンの家の平均的な価格
約1,800万円
(海外の証券会社が公表している数値を引用)
ココから坪単価を計算すると、
約45万円/坪
日本に輸入すると、坪単価が倍に!?
家に求めるグレードや設備が、スウェーデン人と日本人とでは異なるのでしょうが、それにしても差が大きいことに驚いてしまいます。あなたはどのように感じるでしょうか?
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スウェーデンハウスの工事代金の支払い方法
スウェーデンハウスは、以下のような代金の支払い方法をとっているようです。
契約時:10%
工事着工時:20%
上棟時:40%
竣工時:30%
高い買い物なだけに、その会社の倒産が気になります。
トーモクや三菱地所が株主のため、簡単に潰れることはないと思いますが、今どんな会社でも安全と言えるところはありません。
支払いが家の出来高に比べて多いところが気になりますので、支払い時期と割合の交渉をしてもいいのではないでしょうか。
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スウェーデンハウスを他のハウスメーカーと
徹底的に比較してください!
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最終更新日 : 2011年7月24日