へーベルハウス(旭化成ホームズ)の評判、坪単価

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hebelhouse

 

へーベルハウスは、「ハーイ!」のTVコマーシャルでお馴染みとなっているハウスメーカー。

屋根のフタが開く、あのかわいいキャラクターで評判です。

鉄骨造のみで、へーベルハウス独自の制震技術をとりいれています。

性能など詳しい評判は以下の項目でご確認下さい。

目    次


 

へーベルハウスの特徴

 

へーベルハウスは、鉄骨系のハウスメーカーの中では、
最も特長のある家づくりを行っているように感じます。

そんなへーベルハウスの特長を紹介します。

 

 

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◆ へーベルハウスの特長1 : ロングライフ住宅


 

 

へーベルハウスは、特に、長寿命といったこれからの住宅に求められる
基本性能を特に大切にしているように感じます。

ロングライフプログラムといった60年の点検プログラムや、
30年の無償点検、30年後にかかるメンテナンス費用を明確に公表している点など
評価が高いところではないでしょうか。

たとえば、外壁はへーベルというALCを採用していますが、
これは塗装やコ―キングの種類や施工の方法によって耐久性は大きく変わります。

たとえば、塗装。

アクリル樹脂系塗料で塗装すると6年くらいで塗り直しが必要になる場合があるのですが、
へーベルハウスでは、30年間はメンテナンスフリーを謳っています。

 

家を売るためには、他社よりも安い価格が重要です。

そのため、安く見せるために、、外壁の塗装やコ―キングに
安い材料を標準仕様とするハウスメーカーが多いのですが、
へーベルハウスは、家を建ててから維持するためにかかるメンテナンス費用を
できる限り負担の少ないような提案となっているように感じます。

 

確かに、他のハウスメーカーよりも家の価格は高めですが、
メンテナンスにかかる費用を考えると無意味に高い訳ではないことが分かります。

へーベルハウスの価格と価値に理解を示す方の評判は非常に高い理由が
ここにあるのだと思います。

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◆ へーベルハウスの特長2 : へーベル板(ALC)


 

 

ALCは外壁材としては、サイディングに比べると少し価格の高い材料です。
ただ、ALCは価格に見合った性能を有していると言えます。

たとえば、
万が一隣が火事になっても高い耐火性能で延焼を抑える性能や、
多孔質構造で厚みも確保されているため、外の音を透過しにくい性能などが
挙げられるでしょう。

へーベルハウスでは、断熱性能が高いと大々的に紹介されていますが、
断熱性能はそれほど高くありません。

コンクリートなどの断熱性を求めない材料と比較すると
ALCの方が断熱性能が高い程度です。

そのため、ALCがあるから寒くないというのは
へーベルハウスの営業にまんまと引っ掛かっているだけです。

へーベルハウスの家の断熱性能は下に詳しく紹介していますので、
断熱性にはこだわっていないへーベルハウスの真相を知って下さい。

 

 


◆ へーベルハウスの特長3 : 制震を全棟で標準


 

 

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hebel_seisinn.jpg

制震は、へーベルハウスのHPにもある通り、
全棟標準です。
(これにはちょっと驚きました。すごいですね。図は、へーベルハウスのHPより・・・・)

そのため、標準仕様で住宅性能表示制度の耐震等級が「3」(最高ランク)となります。

積水ハウスやセキスイハイム、ミサワホームなどのハウスメーカーも、制震は売り出しているものの、
「標準仕様」とはしていませんので、へーベルハウスが有利な状況ではないでしょうか。

 

一般的に地震の対策は、地震に耐える「耐震」、建物の揺れを低減させる「制震」や「免震」の
三つがあります。

どの工法も地震の時に建物が倒壊しないのは当然ですが、特に「制震」や「免震」は、
更に建物の揺れを低減できるという特徴を持ちます。

揺れの低減効果: 耐震 < 制震 < 免震

                 右にいくほど揺れない建物

 

揺れの低減効果は免震にはかないませんが、2階、3階の揺れを軽減できることは、
「地震時にタンスの下敷きになることを防ぐ効果」や「家財の損傷を防ぐ効果」があります。

 

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へーベルハウスの評判

 

へーベルハウスもインターネット上で様々な評判が流れています。
その中から、へーベルハウスに特長的なものを紹介します。

 

 

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◆ へーベルハウスの評判1 : へーベルハウス(へーベル板)の性能の良さ


 

 

これもへーベルハウスの特徴ですが、
外壁にALCを使用するのは大手ではへーベルハウスだけ。

「耐火性能」があることをかなり押し出しており、ハウスメーカーしか見てない方ですと
いかにもこの「へーベル板(ALC)」が他にはない特徴と思われているかもしれませんが、
実は、そんなことはありません。

建築の世界ではポピュラーな建材で、都心部の鉄骨造の住宅などではよく使用されています。

へーベルハウスの親会社である旭化成株式会社も精力的に販売していますし、
決して誰もが手が出ないほど高価なものでもありません。

もちろん、耐火性能も同じように大臣認定を取得しています。

よって、そんなに珍しいものでもないのですが、へーベルハウスの使う「へーベル板」という
呼び名が、
「ALCとは全く違うもの」
という認識を与える原因になっているかもしれませんね。

 

 


◆ へーベルハウスの評判2 : へーベルハウスの断熱性能

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へーベルハウスの住宅で断熱性を期待するのは、はっきり言って難しいでしょう。

住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)参照

この比較表でも分かる通り、へーベルハウスのQ値、C値は
次世代省エネ基準という基準を上回る程度です。
(ハウスメーカーの中では、そこまで突出した数字ではありません。)

その証拠に、ホームページにも記載されている施工エリアには、
東北、北海道、北陸などの寒冷地は含まれていませんよね。

鉄骨造は、「鉄」自体が熱を伝えやすいので、冬暖かく、夏涼しい家を造るには向いていませんし、
限界があります。(比較表にあるQ値、C値の通りです。)

へーベルハウスではネオマフォームという断熱材を用いているので、
「その性能の高さ」をアピールしていますが、
厚みが20~25mmではせいぜいグラスウール(10K)の75mm厚さと同等程度です。

また、へーベル板があたかも断熱材のように扱われていますが、グラスウール断熱材(10K)の
3倍も熱を伝えやすいものを「断熱ゾーン」と記載するのはいかがなものかと思います。

*グラスウールの熱伝導率: 0.05W/(m.K)程度、ALCの熱伝導率: 0.17W/(m.K)程度
熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを現す数値で、数字が小さい方が、断熱性能が高いことを示す。

へーベルハウスで家を建てる方には、断熱性能を抜きにして、
「制震」や「防火性能」を重視する方に向いていると思います。

 

 

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◆ へーベルハウスの評判3 : へーベルハウスの「ストックへーベルハウス」


 

 

へーベルハウスでは、「ロングライフ」をうたっているだけあって、付随するサービスも
充実しています。

この「ストック へーベルハウス」もその一つ。

現在数10年経過した住宅は、ほとんど資産価値として価格がつくことはありません。

そんななか、へーベルハウスでは、その誤った日本の中古住宅市場を変えるべく、
独自で売買仲介システムをつくり、手放さないといけなくなったときにも、適正に
住宅の資産価値も査定してくれるようです。

へーベルハウスで試算したものではありますが、
20年経過時に約800万円程の違いが出てくるようですので、
これは嬉しい特典でしょう。

今、日本のストック住宅の価値を高めるような政策が取り入れられています。
そんななか、実際に将来性のあるシステムを取り入れているへーベルハウスは
評価できるところではないでしょうか。

 

 


◆ へーベルハウスの評判4 : 営業スタイル


 

 

へーベルハウスの営業マンは、自社の商品にほれ込んでいる方が多い印象です。
そのためか、他社の批判も多くなりがちなのが気になったところです。

ハウスメーカーはどこもそうですが、
営業マンによって対応が大きく異なります。

何十年と働いて貯めたお金を使い、
さらにこれからもローンを組んでその支払いをしていかないといけない建てる方のことを考えると
その思いをしっかりと受け止めることができる営業マンを育てるために
社内教育を徹底すべきだと感じてしまいます...

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へーベルハウスで建てて非常に良かったという方も多いので残念ですね。

 

ハウスメーカーの場合は、
対応する営業マンが主な窓口となって希望内容を各担当者に伝達してもらうため、
その間に信頼関係が築かれなければ家づくりが楽しいものではなくなります。

担当者との相性もあると思いますので、気にいったハウスメーカーが決まったのであれば、
担当者選びもしっかりとして下さい。

へーベルハウスの場合は、営業担当と合わせて、設計、インテリアコーディネーター、
工事監督と直接お話しできるようですので、
担当者選びが大変ですが。

 

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へーベルハウスの坪単価

 

へーベルハウスの坪単価は、かなり高いです。

 

ハウスメーカーの坪単価比較 大手ハウスメーカーで建てた方の平均坪単価を紹介!

 


 

その坪単価は大手9社中、第2位(坪単価:80.0万円)です。

第一位の三井ホームよりは、若干安いですが、それでも坪80万円です。

40坪の家でも、3200万円とかなり高額な部類に入ります。

どれだけの価値を見出すかは、個人の判断に委ねるしかありませんが、 建築業界の人間としては、
いくらなんでも高すぎるように思います。

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また、建物以外にかかる金額も計算しておかないといけません。
40坪の家が3200万円で建つのではなく、それに付随して、外構や照明、空調、カーテンなどでも
費用がかかりますし、地盤の状態によっては、さらにプラスが発生する可能性があります。
通常は、400万円程度をプラスで考えて頂くようにアドバイスしていますが、
地盤に不安がある、敷地が広く屋外給排水設備にお金がかかる場合などは、
さらに余裕をもった資金計画が必要となります。

 

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へーベルハウスの快適性能

 

へーベルハウスの家はどれくらい快適かを、
断熱・気密性能、遮音性能、空気の清浄度で
評価します。

 

 


◆ へーベルハウスの断熱性能、気密性能

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【評価結果】

★★☆☆☆   (2 : 最低限を満たすレベル)

 

【解説】

家の暖かさや涼しさは、家の断熱性能や気密性能、
自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法などから
判断できます。

へーベルハウスの断熱性能、気密性能を見ていきましょう。

構造や防火と比較すると、断熱や気密は二の次のような
印象を受けます。

 

◇ へーベルハウスの断熱仕様

  

部位 仕様 厚み

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)

20mm

フェノールフォーム(ネオマフォーム)
熱伝導率 0.020

25mm
天井 押出法ポリスチレンフォーム
U値=0.028
フェノールフォーム(ネオマフォーム)
熱伝導率 0.020
25mm
+
65mm

アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス(3+12+3)

 

Q値は、2.7W/m2・K

C値は公表されていません。

 


 

へーベルハウスは、ALC(へーベル)板を採用していますので、
断熱材だけではなく、外壁や屋根材も断熱効果が得られます。

ただ、それでもあまり高い断熱効果は得られないでしょう。

外壁で、グラスウール10Kを約85mm施工した性能と同じです。
今は、グラスウール10Kを100mmを入れるのが一般的になってきていますので、
平均レベル以下ということになります。

窓の性能は比較的高いので、トータル性能は
次世代省エネ基準を満たすようになっていますが、
暖冷房費を考えると、より高い断熱性能を期待したいところです。

 

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また、快適性には、自然の風や光を上手に家に取り込むような提案も重要です。

設備に頼りすぎないことが少エネに繋がります。

省エネも大切ですが、使わない提案は日本人の住まい方としては必須でしょう。

へーベルハウスでは、独自の住環境シミュレーションシステム「ARIOS(アリオス)」
といった専用ソフトを使い、プランの段階から「日照」「日射」「通風」「採光」「CO2」を
確認しているところは評価できる点だと思います。

 

他のハウスメーカーの断熱性能は

住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)

 で確認してください。

 

 


◆ へーベルハウスの遮音性能


 

 

【評価結果】

★★★★☆ (4 : 平均を上回る性能)

 

【解説】

遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。

たとえば、家の前が交通量の多い道路だった場合、
「その車が通る音が室内に入ってくると熟睡できない」、
「テレビの音量を上げないといけない」
「家族とゆっくり会話ができない」
などの問題が出てしまいます。

そのため、家の快適性には、家の中の静かさも重要になってきます。

 

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遮音性能は、換気口などの単純開口の有無や気密性能、窓の性能、壁の性能などで
ある程度推測することができます。

 

◇ 単純開口

まず、換気ですが、へーベルハウスはロングライフ・エコ換気システムといった
第3種換気システムを標準で採用しています。
各部屋に給気口が取り付けられる方式のため、
そこからの音の侵入が考えられます。

また、C値は公表されていませんので、隙間については評価できませんが、
気密を測定していないこともあってあまり期待できないでしょう。

 

◇ 窓の性能

 

 

アルミ樹脂複合サッシが入っています。
アルミ樹脂複合サッシは、樹脂サッシや木製サッシと比較すると開閉する窓部分(障子部分)と
窓枠部分の隙間がどうしても生じてしまいます。

ただ、ペアガラスが採用されていますので、ある程度音を低減することができます。

 

◇ 壁の性能

へーベルハウスの壁の仕様ですが、ALC100mmが非常に有効な吸音材となり、
遮音性能は高くなります。

ロックウールなどと比較し、吸音される音域は違いますが、
多孔質ならではの遮音効果です。

 

◇ その他

へーベルハウスは、セキスイハイムと並び、
室内で発生する音の軽減に最も力を入れているハウスメーカーです。

上下階の音は、特に2世帯住宅などで問題になることが多く、
対策をする、しないによって、音の伝わりは全く異なります。

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ALCを床にも施工し、伝搬音を軽減するところなど、
非常に考慮されています。

単世帯と2世帯で床の仕様を分けているのも、
非常に高評価です。

 


 


◆ へーベルハウスの空気の清浄度


 

 

【評価結果】

★★☆☆☆ (2 : 平均以下)

 

【解説】

空気の清浄度は、建材からでる化学物質対策への姿勢と
換気システムのフィルター性能、気密性に関係してきます。

へーベルハウスの家の空気の清浄度は、
平均以下ではないでしょうか。

 

◇ 化学物質への取り組み

 

シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に
取り上げられることは無くなりましたが、
いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。

企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、
大手ハウスメーカーの中では、自社で化学物質の濃度測定を行うなどの
取り組みをしているところもあります。

 

へーベルハウスは、法律を満たすレベルの対策となっているようです。

住まう方の安全を考えた工務店でも、
法律で規制されていないトルエンやキシレンなどの指針値が定められる化学物質の
測定を行い引き渡しを行っているところもあります。

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それを考えると、対策が十分とは言えないでしょう。

 

◇ 換気システムのフィルター性能

 

へーベルハウスの換気システムは第3種換気システムです。

排気する空気だけを換気扇を使って外に捨てるシステムですが、
へーベルハウスは、ダクト式の第3種を採用しており、
各部屋の換気が出来る仕様にはなっています。

ただ、、各部屋に取り付けられる給気口には、
あまり性能の高いフィルターを取り付けることができません。

メンテナンスにあまりお金がかからない分、花粉などの侵入を防ぐことはできませんので、
花粉症などが気になる方は、オプションの第1種換気システムに変更するか、
空気清浄機の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

◇ 気密性能

 

断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、気密性能が低いことによって、
ホコリや花粉などの侵入量が増えます。

また、換気システムのフィルター性能の説明でも触れましたが、
気密性能が確保できていないと、換気計画通りの換気が行えない危険性が
あります。

へーベルハウスの気密性能は公表されていませんが、
ネオマフォームの外張り断熱とへーベル板の採用で気密性能を上げようと思うと
簡単に性能を上げられるような気がするのですが、
現場の手間が増えることを避けたかったのでしょうか。

それとも、それほど重要性を感じていないのか・・・

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  最終更新日 : 2012年3月15日 

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