misawahome
ミサワホームは、1967年に創業した大手ハウスメーカーです。 主には、木質パネル接着工法という独自の技術を中心としたプレハブの住宅を中心に年間約1万棟を販売しています。 倒産の危機などを何度か乗り越えている会社のため、倒産を心配される方も多いです。 では、ミサワホームの評判や坪単価、評価などを確認してみましょう。 |
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目 次 |
ミサワホームの特徴
ミサワホームの特徴は、独自の木質パネル工法と、
デザインではないでしょうか。
◆ ミサワホームの木質パネル接着工法
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ミサワホームは、独自の工法である木質パネル接着工法といった
壁などのパネルを現場に搬入し、そのパネルを接着剤でひっつける方法を
採用しています。
私も現場をみましたが、外部用と内部用で接着剤の種類が異なり、
さらにボルト留めもするため、かなり強固に接合されています。
接着剤の耐用年数は、紫外線などが当たらなければ
比較的長期にわたって強度を保つことができるとのことでしたが、
接着剤などの樹脂製品は、どうしても劣化が気になってしまいます。
私同様に気になる方は、劣化試験などを行っているはずですので、
試験結果などで確認してみて下さい。
ただ、釘でパネルを接合する工法と比較し、面全体で力に対して抵抗するため、
強度は高くなります。
耐震等級は、「ミサワホームの耐震性の評判」を確認してください。
◆ ミサワホームのデザイン力
ミサワホームは、デザイン力の高さが評価されることが多いです。
グッドデザイン賞を20年連続で受賞しているところでも
デザインへのこだわりが証明されているのではないでしょうか。
また、1996年には、グッドデザイン大賞をハウスメーカーで初めて受賞しています。
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ハウスメーカーでここまで真剣にデザインに取り組んでいるところも少ないと思いますが、
家を長く使うためには、その家に愛着を持つことも重要です。
愛着が湧くひとつの要素として、デザインは外せないでしょう。
そんなことから、見た目にこだわることも重要だと思います。
ただ、自由設計で建てた建物は、
至って普通な建物になってしまっていることが多いのでご注意を。
デザイン第一優先で、敷地に合うプランがあるのであれば、
企画型の住宅を選択されるといいのではないでしょうか。
◆ カスケードソーラー
ミサワホームでは、太陽光発電システムが2タイプラインナップされています。
そのうちのひとつが『カスケードソーラー』と呼ばれるもの。
カスケードソーラーとは、簡単にいうと
太陽光パネルの裏の熱を家の暖房に使うというユニークなものです。
太陽光パネルの表面温度は冬季でも直射日光が当たると
45℃を超えている場合もあります。
その熱を有効に活用するため、
太陽光パネルの裏から家の基礎の中まで空気を通すための管を通し、
ファンで空気を循環しています。
太陽光パネルは、25℃を上回ると発電効率が下がると言われていますが、
基礎内を通過することで冷やされた空気がパネルの裏を通過するため、
パネルの温度上昇も少し緩和されるのではないでしょうか。
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ただし、この技術はまだまだ発展途上のようにも感じます。
比熱の小さな空気で熱を移動させるためには、
量で稼ぐしかありませんが、たくさんの空気を通すためには
大きなファン(還気ファン)が必要となり、ファンが大きくなれば
消費電力も増えてしまいます。
カスケードソーラーによってどれくらいの暖房効果があるのかは調査中ですが、
費用対効果を考えると、まだこれから進化しそうな印象を受けます。
ご興味がある方は、ぜひミサワホームの担当者に
確認して見てください。
ミサワホームの評判
ミサワホームの評判は、エムジオといった制震装置が活きる耐震性や
北極に建物を建てている断熱技術など、比較的良い評判があります。
逆に、穴吹工務店もそうでしたが、ディーラーが倒産するなど、
経営的にも厳しい状況がニュースなどになり、倒産を危惧するような評判も数多く耳にします。
それでは、これらの評判について、専門の意見を加えて紹介したいと思います。
◆ ミサワホームの耐震性の評判
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ミサワホームの耐震性の特徴は
『エムジオ』
という
「耐震」+「制震」
を組み合わせている工法。
(制震や免震、耐震の違いについては、
へーベルハウスの評判のページを参照)
ミサワホームの制震は、
建物の中心付近に2枚の制震パネルを設置し、
地震時の揺れを軽減するというもので、
大地震時の変形を約1/2に低減できるそうです。
ミサワホームのHPに記載されている
「免震の需要が2~3%しかない」
という話しの真相は不明ですが、
確かに、敷地に余裕がないような都心の密集地や、
地盤の固有周期が建物の固有周期と一致してしまうような軟弱地盤では、
免震付き住宅を建てることは難しいため、制震が有効でしょう。
ただ、残念なのは、「制震」を採用しているのに、
へーベルハウスのように住宅性能表示制度の
「耐震等級3」を謳えていないこと。
プラン等の条件によって、耐震等級が変わるからということが理由でしょうが、
そのあたりはうやむやにしないで、消費者にわかりやすく表示してもらいたいところです。
ミサワホームの耐震等級については、こちらのランキングをご確認ください。
◆ ミサワホームの断熱性能の評判
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ミサワホームの断熱性能は木質パネルを使用しているため、
次世代省エネ基準を大きく上回るという評判です。
ミサワホームのホームページにもある通り、
高精度な木質パネルを自社工場で生産し、
木質パネルにグラスウールを充填。
もっとも熱が逃げやすい開口部の断熱対策は、
屋外側にアルミを、
屋内側に高断熱のリサイクル木素材「M-Wood」を採用したアルウッドサッシを用い、
Q値=1.8を実現しているとのこと。
(ハウスメーカー18社中、ミサワホームは第6位)
さすがに、木製サッシを標準としているスウェーデンハウスや
樹脂サッシを標準としている一条工務店にはかないませんが、
大手の中では、ミサワホームの断熱性は良い方だと思います。
ただ、残念なのは、気密性の数値がそこまで高くなく(C値5.0程度)、
気密性を確認するような気密測定も実施していないところ。
以前、ミサワホームで建築された方からの依頼で気密測定を行いましたが、
やはり測定を行っていないせいか、
設計担当や現場監理の方に気密性能を確保するための方法を聞いても、
的をえない回答しか得られませんでした。
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精度を0に抑える工場生産を売りにしていますが、
気密性に至っては、現場で作業する大工さんの手間や知識に大きく左右されます。
そのため、「気密性は高い!」といったミサワホームの方の言葉とは裏腹に、
基準値を下回る測定結果しか得られませんでした。
結局、隙間が生じている位置などを確認し補修作業をお願いして、
後日行った2回目の測定ではそこそこの数値を出すことが出来ましたが、
工場生産の精度が高いから気密性能も高いという営業トークには気を付けて下さい。
せっかく、木質パネルを使用しているのであれば、気密性は確保しやすいはずですので、
改善すれば、更に断熱性能が上がり、より快適な住まいであるというような
ミサワホームの評判が生まれるのではと思います。
◆ ミサワホームの「蔵」の評判
ミサワホームの特徴は何といっても、「蔵」のある家でしょう。
家の収納は、家の総面積に対して10~20%程度は必要とされていますので、
それをはるかに上回るような、1-2階の間にある大空間の収納は、
奥様方にかなり評判がいいようです。
また、敷地が小さく、満足な収納がとれないような場合にも、
ミサワホームの「蔵」は有効でしょう。
ただ、3階建てではないので、収納の高さは1.4mを超えることはできません。
1.4mというと、「大人」が立って歩くことは不可能なため、
しゃがまなければ物の出し入れができないというデメリットもあるようです。
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法律を無視するわけにはいきませんが、出し入れのしやすさには改善の余地があると思います。
ミサワホームの商品と坪単価
◆ ミサワホームの商品バリエーション
ミサワホームには、数多くの商品バリエーションを持つ企画住宅と、
センチュリー・デザイン・オフィスに属するミサワホームのデザイナーと
一緒に家を設計していく注文住宅があります。
なお、2012年1月7日から、全国でミサワホームの『M-SMART MODEL』が
ほぼすべての商品で選択できるようになったようです。
このスマートモデルですが、
- 発電 : 太陽光発電システム
- 蓄電 : 蓄電池
- 調エネ : ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)
を組み合わせた商品です。
省エネ型の住宅のニーズは年々高まっていますので、
『M‐SMART MODEL』が多くの商品で選択できるようになったのは
魅力ではないでしょうか。
◇ 木質パネル接着工法
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☆ CENTURY(センチュリー)
ミサワホームの上級グレードモデルです。
〓 主な商品
・ CENTURY-T (和風)
・ CENTURY-M (洋風)
・ CENTURY-Viki Court (MGEO+100年住宅)
・ CENTURY-蔵のある家
・ CENTURY-Masters (夫婦2人の生活スタイル提案)
・ CENTURY-SUKIYA
・ CENTURY-世代の家
・ CENTURY-URBAN DESIGNERS(5層の家)
☆ GENIUS(ジニアス)
このシリーズは、ミサワホームのスタンダードな企画型住宅です。
各商品には、住まい方に合った提案が盛り込まれるようなプランが用意され
生活スタイルにあった商品を選んでいくスタイルです。
〓 主な商品
・ GENIUS-Qualie
・ GENIUS-彩日の家
・ GENIUS-町の空
・ GENIUS-VikiAir
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など
☆ SMART STYLE
用意されたプランを少し変更しながらご家族のスタイルに近付けていく
モデル。
〓 主な商品名
・ SMART STYLE「C」
・ SMART STYLE「ZERO」(ライフスタイルCO2ゼロへ)
・ SMART STYLE「G」
・ SMART STYLE「A」 (平屋)
・ SMART STYLE「O」
☆ JUST SMART(ジャスト・スマート)
価格を抑えた企画住宅。
本体工事価格が1,300万円 ~ 1,700万円と、
坪単価にすると57万円程度の価格になっています。
それでも、総予算を考えると坪70万円近くにはなりますので、
ご注意を。
◇ 鉄骨ラーメン構造
鉄骨ラーメン構造で作られたユニットを現場に運び
組み立てる工法です。
5.46m(畳の長手で3枚分)まで柱なしで対応できるようですので、
大空間を望む方にとっては、魅力的でしょう。
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☆ HYBRID
◇ 木造軸組み
2010年1月から、いままで対応が難しかった都心などの狭小地にも対応できるよう
木造軸組みの商品をラインナップしたようです。
☆ MJウッド
〓 主な商品
・ Season j(グッドデザイン賞受賞モデル)
・ my favorit life
・ smile family 30's
・ HIRAYA
◆ ミサワホームの坪単価
ミサワホームの坪単価は以下の通りです。
ハウスメーカーの坪単価比較 ミサワホームで建てられた方の平均坪単価を確認してください
ミサワホームはの坪単価の平均は、
「69万円台」
と大手9社の中では比較的低く設定されているようです。
ミサワホームの平均坪数は約38坪ですので、建物本体にかかる価格は
「約2650万円」
となっているようです。
ただ、
この金額には、ローンなどの諸経費、外構や照明、家具、空調などが入っていません。
ミサワホームで平均的な建物を建てようと思うと、最低でも
「3,000万円」
は準備しないといけないということになります。
また、建築予定地の地盤に不安がある方は
もう100万円ほど余裕を見ておいた方がいいでしょう。
一般的に坪単価で比較されることが多いのですが、
各ハウスメーカーで特徴があり、その価値があるのかどうかを見極めるためには、
ハウスメーカーの下請けをしているような工務店に見積もりを出してもらうと実情がよくわかります。
これは、大手ハウスメーカーの下請けをやっている工務店から聞いた話ですが、
直接契約して施工した場合は、同じように建てたとしても価格を
2割ほど安くできると言っていました。
ハウスメーカーの内情を知り、
「なぜそのハウスメーカーに建築を依頼するのか」
を納得できていないと高いお金を払う意味がありません。
「ただ、なんとなく」
「安心だから」
「すべてを任せられるから」
などといった理由で契約するとあとあと後悔するかもしれません。
こんな大金を支払うのですから、絶対に後悔をして頂きたくないので、
ぜひしっかりと検討して下さい。
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ミサワホームの快適性能
ミサワホームの快適さですが、ここでは暖かさ(涼しさ)や音、空気の清浄度を紹介します。
◆ 断熱性能、気密性能(Q値、C値)と自然を取り込む設計について
ミサワホームには、「エコ微気候デザイン」といった自然を活かした提案をしているようです。
このエコ微気候デザインですが、
太陽の熱と風をコントロールするための設計を考慮するものです。
たとえば、夏は深い軒を作ることによって、太陽の光が室内に入ってくる量を減らし、
さらに風を取り込んで高い位置に溜まった熱を外に逃がすという工夫です。
エアコンなどのランニングコストのかかる空調に頼りきるのではなく、
自然の恵みを活かした提案でとても有効です。
また、冬は、断熱性能の高い壁の仕様とし、太陽の熱を室内に取り込むように説明があります。
ただ、ミサワホームの家の仕様を見てみると、
どちらかと言うと『夏の対策』が主なように感じます。
それは、
遮熱が得意な窓ガラスを採用していたり、壁にも遮熱をするための遮熱材を仕込んでいたり・・・
ミサワホームがいうような太陽の熱を土間に蓄えて夜間の暖房に使うことには
あまり向いた仕様ではありません。
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もし蓄熱を考えるのであれば、
深い軒と複層Low-Eガラスのような熱を外に逃がしにくい仕様の窓にし、
光をより室内に取り込む仕様の方が望ましいのではないでしょうか。
また、冬の快適性は、断熱性能のQ値とともに、C値がどれくらい高いのかにも左右されます。
「気密性能はあまり高くない方がいい」
などと持論を持っている方もいますが、
グラスウールなどの繊維系断熱材を使う建物は、
特にこの気密性は重要になってきます。
また、隙間風が入ってくるような家では、いくら暖房したとしても頭の付近だけ暖かく、
床付近は隙間から入ってきた冷たい風の影響から本当に快適な空間とは言えません。
気密性の高い家は、呼吸できない家といった解釈は間違いで、
気密を確保したとしても、構造材である木材が呼吸することができる環境を作ることは十分に可能です。
ミサワホームの気密性能はあまり高いとは言えません。
もし本当に快適な空間を作りたい方は、ぜひ断熱性に合わせて気密性も気にするようにして下さい。
◆ ミサワホームの遮音性
遮音性は主に、換気口や窓の仕様、壁の仕様に左右されます。
ミサワホームの場合はどうかというと、そこそこの性能と言えるでしょう。
まず影響をもっとも受ける換気口ですが、ミサワホームでは、
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「24時間フロアセントラル熱交換換気システム」
を採用しています。
長ったらしい名前ですが、ようは、
「1階、2階など各階に熱交換型の換気システムを導入する方式」
で、2階建てなら2台(家の大きさによって3台以上になる場合があります)の
換気システムの本体が付くものです。
外の空気を窓サッシの上部に設置された給気口や
壁に取り付けられた給気口に比べると、
外から入った音は一旦換気システム本体を通過しますので、
部屋には外の音が入りにくくなります。
ただ、逆に
換気システムのファンの音や、ダクトの中を空気が通過する音が出る場合がありますので、
そちらの音が気になる場合があります。
次に窓の影響ですが、
ミサワホームでは、「アルウッドサッシ」を採用しています。
(「ミサワホームZ」、「HyBrid Z」で標準)
このアルウッドサッシですが、内側に木質系の材料、外側がアルミといったものですが、
樹脂サッシと比較すると遮音性能は劣ります。
ハウスメーカーで採用しているのはミサワホーム位ですので、
特長と言えば特長なのですが、
材質の違うものを組み合わせると、
どうしても温度による膨張収縮の影響を考慮しないといけなくなりますので、
クリアランスが大きくなってしまいます。
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◆ 空気の清浄度
ミサワホームは、第1種換気システムです。
そのため、気密性能が低かったとしても、換気はしっかりと行うことができます。
ただ、ダクトシステムの場合は、ダクトにホコリが溜まらないよう
フィルターの性能が高いものが多くなっています。
そのため、フィルターの掃除や交換をこまめにしなければならず、面倒な方には向きません。
また、各部屋に流れる空気の量を調整するためには、
ダクトの本数で調整するか部屋に取り付けられる給気口の吹き出し口の調整弁で調整するしかなく、
必要以上の空気を換気することに繋がります。
空気の清浄度と考えるとそちらの方が望ましいのですが、省エネのことを考えると・・・
ミサワホームの経営状況
ミサワホームの経営状況の評判を知りたい方はこちらをご覧ください。
現在は、ミサワホームの販売ディーラーの整理や着工戸数も安定していますので、
大手ハウスメーカーの中では危険度はそれほど高くないとされています。
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ただ、ミサワホームが安心できても、
実際にお客様が契約を結ぶディーラーが大丈夫!とは言い難いため、
注意が必要です。
保証は、会社があってのものですので、長期保証に騙されず
しっかりとその会社の経営状態を見極めましょう。
また、ディーラー制であるがゆえに、クレームやアフターの工事の対応には
地方によって差があります。
ミサワホームに任せられるかということに合わせて、
そのディーラーもしっかりと見極めるようにしましょう。
最終更新日 : 2012年1月23日
ミサワホームを他のハウスメーカーと
徹底的に比較してください!
ハウスメーカーの評判 一覧
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