三菱地所ホームは、1986年に三菱地所の住宅研究室から独立して誕生しました。
現在では一般的になりました高気密高断熱住宅の販売を1992年からはじめ、
全館空調システムも同時期から標準で付いてきます。
注文住宅の工法は、木造のツーバイフォー(2×4)のみです。
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◆ 三菱地所ホームの特徴は?
◆ 三菱地所ホームの商品と坪単価は?
◆ 三菱地所ホームの「エアロテック」について?
◆ 三菱地所ホームの断熱性能は?
◆ 三菱地所ホームの商品と坪単価は?
◆ 三菱地所ホームの「エアロテック」について?
◆ 三菱地所ホームの断熱性能は?
◆ 三菱地所ホームの特徴は?
三菱地所ホームは、住宅自体の特徴はこれと言って取り上げることはありませんが、
三井ホームと似ているように感じてしまいます。
ツーバイフォーと全館空調システム、建築家と建てる家づくりなど、
方向性が近いという評判を聞きます。
ただ、地域を限定した販売方法や、細かな仕様は建てる方の要望にある程度対応できる点など
他のハウスメーカーとは少し違った方向性で進んできたように感じます。
また、高気密高断熱住宅などまだほとんど知られていない時代から積極的に
開発を進めていました。
ツーバイフォーの大きな特徴は、他の工法と比べて気密を確保しやすい構造であることや、
壁の中に筋交いなどの材料が入っていないことで断熱施工がしやすい点が挙げられます。<スポンサードリンク>
そういったメリットを活かした家づくりを他のハウスメーカーに先だって行っていたことは
評価できる点ではないでしょうか。
気密施工は、現場の施工者の腕と丁寧さが重要です。
同じ仕様になっていても、慣れた施工者と慣れない施工者では
気密性能に意外と大きな差が出てきます。
つまり、経験値の高い施工者が多い分だけ、気密性能が高い家を作れる可能性が
高いということが言えるでしょう。
今は、高気密高断熱の開発を進めるハウスメーカーも増えたため、
三菱地所ホームが際立って高い性能の家であるとは言えませんが、
今でも十分な断熱性能を有した住宅と言えます。
詳しくは後述しますので、ご確認下さい。
また、三菱地所ホームの特徴として挙げられるのは、
三菱電機と共同で開発した全館空調システム「エアロテック」ではないでしょうか。
三菱地所ホームは、住宅に対してそれほど特徴がないため、
三菱地所ホームに決める方は、この全館空調システムが気にいって購入される方が多いと
いう評判を聞きます。
標準で取り付けられるため、
三菱地所ホームの住宅はその全館空調システムをうまく機能させるために
様々な工夫がなされているように感じます。
◆ 三菱地所ホームの商品と坪単価は?
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u:D
デザイナー、建築家とつくる家
三井ホームと同じですが、建築家を社外に委託することで、単価が上がります。
社内に多角的な視点からアドバイスができる優秀な設計を抱えるハウスメーカーであれば、
とくに必要ないと感じてしまいますが、社内の凝り固まった考えで提案されるのではなく、
よりニュートラルな提案をしてほしいといった方には、この商品は魅力的だと思います。
- セレキューブ
合理的なプランや機能的な仕様で高いコストパフォーマンスを実現したフルオーダーの住まい
- Everie(エヴァリエ)
「住む人の今を考えるエコへ」~都市の生活と最新環境性能を融合した新ライフスタイル提案
三菱地所ホームの商品は、他のハウスメーカーのように数多くのバリエーションが
用意されている訳ではありません。
自由度の高いプランニングが可能ですが、全館空調システムを効率良く運転させるために、
間取りに制限がかかる場合があります。
また、ツーバイフォーであるため、大きな空間を作るなどは苦手のようです。
坪単価
60~80万円以上となるようです。
ハウスメーカーの中では、中の上くらいの価格帯です。
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◆ 三菱地所ホームの「エアロテック」について?
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三菱地所ホームの目玉商品であるエアロテックですが、これは、全熱交換型換気機能付きの
全館空調システムです。
エアコンのようにヒートポンプを使って経済的に暖冷房を行うシステムで、
他のハウスメーカーの全館空調システムにはない「個別の温度制御」が大きな特徴でしょう。
「VAV」という設定温度に応じて自動開閉するダンパーは高価なため、
住宅に取り入れられることは今までありませんでした。
ただ、家族みんなが快適に生活するためには、個別の制御は必須ではないでしょうか。
家の中に暑がりと寒がりがいる家庭も、少なくありませんし、子供と大人の快適温度も
違います。
それに、北の部屋と太陽の光が入ってくる西や南の部屋では、同じように暖冷房したとしても
家の中の温度差が大きくなってしまいます。
高気密高断熱の住宅であっても、日射の影響は無視できないほど大きなものですので、
この高価な個別制御ができるシステムを導入したのは、決してムダではないでしょう。
また、10年間の無償定期点検や保証があり、換気不足によっておこるシックハウス症候群や
アレルギー症状などを防ぐよう対策が考えられています。
これは、お客様の健康を守るための取り組みとして非常に評価できる部分だと思います。
なお、三菱地所ホーム以外でも採用できるようですが、
ダクトの配管計画などが非常に複雑なため、なにも知らない工務店などに頼むのは
非常に危険でしょう。
非常に高価なシステムですが、新築して全部屋にエアコンを買いそろえることを考えると、
それに+αで設置できるエアロテックはお勧めです。<スポンサードリンク>
では、メリット、デメリットをまとめました。
メリット
- 他メーカーにはない、各部屋の温度制御が可能
- エアコンなどを設置しなくていいため、部屋の中がすっきりした印象に
- 大きな本体が1台のため、フィルター掃除などが楽
- 10年間の無償メンテナンスが付いている
デメリットまた、除湿運転は、再熱除湿という温度を下げずに湿度を落とすという運転を行いますが、
- エアコンなどに比べると、消費電力が上がる
- 本体を設置するためのスペースが必要
- 取り付け位置を考慮しないと、本体の騒音が気になる
- 耐用年数があるので、その時期がくると大きな出費を覚悟しないといけない
- 技術の進歩で効率が上がっても、気軽に交換というわけにはいかない
- 脱臭フィルターを定期的に交換しないと、家族のニオイを共有することになる
この再熱除湿運転は、光熱費が非常に高くなります。
快適性では、非常に評判がいいものの、この再熱除湿のランニングコストは
今後改善を期待したいものです。
(ちなみに、参考ですが、エアコンで再熱除湿運転を1カ月継続して運転すると、
冷房運転に比べ5~8倍といった実験結果が出たことがあります。
快適性を上げるためとはいえこの出費は非常に大変になってくるのではないでしょうか)
◆ 三菱地所ホームの断熱性能は?
三菱地所ホームの断熱性能は、「エアロテック」のランニングコストを低く抑えるために
比較的高い断熱性能を有しています。<スポンサードリンク>
断熱材
外壁 90ミリ ロックウール
天井 180ミリ ロックウール
床 90ミリ 発泡ポリスチレンフォーム
窓 複層Low-Eガラス アルミ樹脂複合サッシ
断熱性能を示すQ値は 1.6 です。
三菱地所ホームと他のハウスメーカーの断熱性能を比較してみましょう。
住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)
三菱地所ホームは、大手ハウスメーカーの中では、5番目という結果になりました。
現在定められる基準と比較すると、「省エネ基準を約170%を達成」となるのでしょう。
これではあまりにも分かりにくいので、具体的な例でご説明します。
たとえば、基準どおりに建てられた住宅と比較すると、
エネルギー使用量が、約40%少なくなるということになります。
単純にお金に換算できませんが、
基準レベルの家で5,000円のランニングコストだったとすると
3,000円になるというイメージです。
いかがでしょう。
この三菱地所ホームは「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2008」 で、
優秀賞を獲得しており、ハウスメーカーの中では、断熱性が比較的高い水準の家と
言えるのではないでしょうか。
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