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桧家住宅は、昭和63年に設立した埼玉発祥の旧東日本ニューハウスです。 平成15年に商号変更をし桧家住宅となっていますが、桧家住宅としてはまだそれほど知名度が高い訳ではないように感じます。 100年愛される家づくりをスローガンに住宅づくりに取り組んでいるようです。 今後は、省エネ住宅に力を入れ、販売強化を強めると発表されていましたが、桧家住宅の性能など詳しい評判は以下の項目でご確認下さい。 |
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目 次 |
桧家住宅の特徴は?
桧家住宅は以下のような特徴があります。
◇ 桧家住宅は構造に特徴
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桧家住宅は、柱に桧の4寸を採用しているところが特徴でしょうか。
構造に満足して購入される方が多いようです。
◇ 桧家住宅は比較的安い価格帯
また、ローコスト住宅と大手ハウスメーカーの間の価格帯の商品を提供しており
自由設計では比較的安い単価ではないでしょうか。
ただ、標準の住宅設備は、他のハウスメーカーと比較すると見劣りする気がします。
◇ 桧家住宅は、営業マンの実力に差が大きい
比較的新しいハウスメーカーのため、社員の自社の住宅知識にばらつきが大きいようです。
また、担当する営業の方によって対応が異なるため、桧家住宅で家を購入する場合は、
営業を選ぶことも重要のようです。
◇ 桧家住宅の業績はいいのか・・・
最近、FC(フランチャイズ)展開をしており、加盟店を積極的に増やしています。
新築着工数が減少している今、フランチャイズチェーンを展開したり、
M&Aで株式買収を進めるところをみると、業績は比較的いいのかもしれません。
しかし、今の時代を考えるとハウスメーカーを過信せず、
欠陥のない住宅を建てるために建てる側も知識を付けて、
全てお任せにしない方が安全でしょう。
◇ 桧家住宅は、エコ住宅にも力を入れている
桧家住宅では、2010年今期の事業計画のキーワードをエコと設定し、
全ての商品が 省エネ等級4(最高等級)であることをアピールするようです。
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2009年のハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリックで優秀賞を受けた
「スマート・ワン ソーラー」
の販売も強化するようです。
◇ 土地を持たない方への販売力強化を実施中
各社せめぎ合いを強めていますが、桧家住宅では、
土地を持たない人へのアプローチを強化するため、不動産業者から紹介を受けた場合の紹介料を、
従来の3%から5%に引き上げるようです。
営業経費を減らすことができたとしても、建物販売価格の5%となると従来の利益を得ることが
できないと思いますので、本当にしのぎを削って・・・といった状況のようです。
桧家住宅の商品と坪単価は?
桧家住宅は3つの商品バリエーションが用意されています。
- hj STYLE ECO
(商品概要)
4寸桧の柱とレッドウッドの集成材の梁を使った木造軸組み工法です。
防火や耐震などの性能を高める比較的高価なダイライト(※)を外周の壁に張り上げ
各性能を高めています。
この商品は、坪数に応じて2~3のオプションを追加することができます。
結局のところ単価には反映されているのでしょうが、
基本的なパックプランとして 選択できるようになっていますので、
この中にほしいオプションがある場合は 魅力的なのかもしれません。
(標準設備メーカー)
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部位 | メーカー |
キッチン | クリナップ |
外壁 | トステム |
ユニットバス | INAX |
サニタリー | Panasonic |
(桧家住宅のHPより)
※ダイライトについて
DAIKEN(大建工業)から販売される、
鉱物繊維と火山性ガラスから作られた耐力面材です。
防火、耐震性について大臣認定を取得しており、
住宅の必要な性能を確保するために用いられることが多いのですが、
比較的 高価という特長もあります。
必要な耐力を得るために決められた釘の間隔があるので、
施工の際には注意が必要です。
- Gコンセプト
(商品概要)
2009年5月に発売が開始された商品で、
「オール電化」や吹き付けウレタン断熱材の「アクアフォーム」が標準となっている省エネ仕様です。
ダイライトで耐震、防火性能を確保し、必要な設備や照明が全て標準で付いています。
(標準装備)
- 耐力面材 ダイライト
- 300角ポーチタイル
- 基本照明
- ミラー付玄関収納
- システムキッチン
- ヘッダー配管
- 防音排水管
- 火災警報器
- 耐圧版基礎(ベタ基礎工法)
- 基礎断熱
- カラーTVドアホン
- シャワートイレ
- 24時間換気システム
- ユニットバス(換気乾燥機付)
- シャッター雨戸
- 洗面化粧台
- 外壁サイディング セルフクリーン
(標準設備メーカー)
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部位 | メーカー |
キッチン | EIDAI |
外壁 | トステム |
ユニットバス | INAX |
サニタリー | EIDAI |
(桧家住宅のHPより)
- Smart One(スマート・ワン) 規格住宅
(商品概要)
アクアフォームやセルフクリーンコートの外壁などを標準としている商品です。
上記2商品とは異なり、耐力面材Tパネル(※)にて耐震性能を確保しています。
Smart One Solar(スマート・ワン ソーラー)は、
「太陽光発電システム」を標準で搭載する商品です。
※耐力面材Tパネルについて DAIKEN(大建工業)から販売される商品。
リサイクル可能なエコマテリアルであるシージングボードの高耐力化をはかり、
より安価でさらに環境負荷の小さい耐力面材。
坪単価は?
40万円台~60万円
ローコストと大手ハウスメーカーの間の価格帯です。
標準装備は目を見張るほどの豪華さはないものの、
必要な機能を備えた商品が多いと思います。
また、オプション価格などが掲載された本が配布され、
購入者から価格が見えにくい オプション価格の明示をしているところは
評価できるところではないでしょうか。
現在、若い人に向けて建物価格が1500万円台のスマート・ワンを
積極的にアピールしているようです。
これは、坪40万円台で長期優良住宅に対応していますので、
手頃な価格設定となっているのでは ないでしょうか。
タマホームの850万円と比較すると高いように感じてしまいますが、
広さや標準の仕様が異なるので、 検討している層が異なるような気はしますが。
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桧家住宅の快適性能は?
桧家住宅の家がどれくらい快適かを、
「断熱・気密性能」、「遮音性能」、「空気の清浄度」で評価します。
◆ 桧家住宅の断熱性能、気密性能
【評価結果】
★★★☆☆ (平均を少し上回る性能)
【解説】
家の暖かさや涼しさは、家の断熱性能や気密性能、
自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法などから
判断できます。
では、桧家住宅の断熱性能、気密性能から見ていきましょう。
☆ 桧家住宅の気密、断熱仕様
○ (Ⅳ地域)
部位 | 仕様 | 厚み |
基礎 |
現場発泡ウレタン |
-mm |
壁 |
現場発泡ウレタン |
75mm |
天井 |
ビーズ法ポリスチレンフォーム |
150mm |
窓 |
樹脂サッシ+複層Low-Eガラス |
- |
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断熱性能を表わす熱損失係数(Q値)は、公表されていませんが、
おおよそ2.0程度の性能になっていると思います。
気密性能を表わす隙間相当面積(C値)も公表されていませんが、
現場発泡ウレタンのアクアフォームの基本性能や
樹脂サッシを採用していることから考えると、
C=1.0程度だと推察できます。
次世代省エネ基準の2.7W/m2/K(東京・大阪などのⅣ地域)を大幅にクリアしており、
ハウスメーカーの中では優れた性能となっています。
→住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)参照
また、夏場の日射の影響を抑えるために、
壁や屋根にはアルミのシートが施工されます。
夏場はこの日射の影響がとても大きいため、
熱線を反射して家の中に入れないこの仕様はとても有効です。
逆に冬場は、日射の恩恵を受けることができないといったデメリットもあります。
冬の暖房費を減らしたいといった方にとっては、
アルミシートの施工は避けた方がいいかもしれません。
◆ 桧家住宅の遮音性能
【評価結果】
★★☆☆☆ (平均なみの性能)
【解説】
遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。
遮音性能は、換気口などの単純開口の有無や気密性能、窓の性能、壁の性能などで
ある程度推測することができます。
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・単純開口
まず、換気ですが、桧家住宅では第3種換気システムを採用しています。
第3種換気システムでは、各居室に外と繋がる換気口がつくため、
外の音が入ってくる可能性が考えられます。
また、気密性能は、現場発泡ウレタンの施工により小さくなっているものと推察されますので、
特に気にならないレベルだと思います。
・窓の性能
桧家住宅の家は樹脂サッシが入っています。
樹脂サッシは、アルミサッシなどと比較し、隙間が小さい構造になっています。
そのため、遮音性能を考慮しないといけない防音室などは、樹脂サッシを選ぶ場合が多いのです。
また、ペアガラスが採用されていますので、十分な性能と言えるでしょう。
・壁の性能
桧家住宅の壁の仕様ですが、断熱材にウレタンと外壁には面材が使われています。
ウレタン自体にはあまり遮音効果はありませんが、
壁に面材を使用しているので、ある程度遮音効果が望めます。
ただし、ロックウールやグラスウールを充填している仕様と比較すると
その性能は少し劣ります。
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◆ 桧家住宅の空気の清浄度
【評価結果】
★★★☆☆ (平均レベル)
【解説】
空気の清浄度は、建材からでる化学物質対策への姿勢と
換気システムのフィルター性能、気密性に関係してきます。
桧家住宅の家の空気の清浄度は、
平均クラスではないでしょうか。
・化学物質への取り組み
シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に取り上げられることは無くなりましたが、
いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。
企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、大手ハウスメーカーの中では、
自社で化学物質の濃度測定を行うなどの取り組みをしているところもあります。
桧家住宅では、構造材に檜を使っているという点以外に、
特にVOCについての研究や小型チャンバー法を用いた建材試験など
化学物質の削減に向けた取り組みをしているわけではないようです。
F☆☆☆☆を使うというのは、
最低限のレベルで、特にそれが優位性に繋がるものではありません。
・換気システムのフィルター性能
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桧家住宅の換気システムは第3種換気システムです。
そのため、細かな外のホコリを取り除くような能力のフィルターを付けることは難しく
花粉などの侵入を防ぐことは難しいでしょう。
・気密性能
断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、
気密性能が低いことによって、ホコリや花粉などの侵入量が増えます。
桧家住宅は現場発泡ウレタンを採用していますので、
気密性能が高くなっていると考えらます。
その他のハウスメーカーと比較する場合は、
住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)を参照ください。
桧家住宅のアクアフォームはどうなのか
桧家住宅は、2009年に断熱材メーカーである
「株式会社 日本アクア」の株式を取得し、子会社としました。
現在販売される桧家住宅のほとんどの住宅で、
アクアフォームが標準となっています。
ちなみに、アクアフォームは水で発泡する
吹付けウレタンフォームで、
写真のように現場で作業をします。
そのため、住宅の隙間を小さくすることができ
(気密性が高い)、
施工は日本アクアの責任施工のため、
現場ごとのばらつきを小さくすることが可能です。
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基本的に今まで塗装などの吹きつけ業務を行っていた
業者と日本アクアが
直接契約を結びウレタンの施工を行うのですが、
施工実績があまりない業者も多いようで、今は施工上の問題も出ているようです。
性能は、硬質ウレタンフォームよりは劣りますが、
グラスウールの約1.5倍、 EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)の特号と同等の
断熱性能を持っています。
現在まで、高価、防火の点でグラスウールよりも劣りますので、
それほど普及はしていませんでしたが、
ダイライト等の防火措置と併せて用いると普及する可能性はあります。
吹きつけウレタンは、気密性や施工性、断熱性を考えても、有効な手段の一つです。
東洋ゴム(TOYO TIRES)も含め数社吹きつけウレタンを扱っているメーカーがありますので、
断熱材を選びたい方は吹きつけウレタンを考慮に入れてもいいのではないでしょうか。
最終更新日 : 2011年5月8日
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