無添加住宅は、1972年に秋田工務店として発足した会社です。
2001年に無添加住宅と社名を変え、FC(フランチャイズチェーン)として拡大してきました。
FC(フランチャイズチェーン)といえば、大量受注、大量販売による安さを売りにするものと、商品力を
売りにする二通りのパターンがありますが、無添加住宅は、後者といえるでしょう。
では、無添加住宅の評判や坪単価を見ていきましょう。
◆ 無添加住宅の商品と坪単価は?
◆ 無添加住宅の快適性能は?
◆ 無添加住宅の住宅は、本当に化学物質過敏症にならないか・・・
◆ 無添加住宅の特徴と評判は?
無添加住宅は、極力天然の素材を使って家をたてると言った理念を持って商品開発を
進めています。
化学物質が氾濫する現代にあって、この無添加住宅の理念は一部の方の支持を得ているようで
評判は高いようです。
シックハウス症候群が問題となった2000年初頭、クロスの糊からホルムアルデヒドがでることが
大きな原因として、家の中に使う建材にホルムアルデヒドの放散量の格付けをし、使用面積に
制限を設けました。
こう言った社会状況もあり、多くのハウスメーカーや建材メーカーは対策を行っていますが、
この問題を撲滅出来ている訳ではありません。
化学物質全ての危険性を明らかにして制限を設けることができればさらに減らすことはできますが、
日々新たな化学物質が作り出されていることや、反応の有無や大きさは人によって異なることから
完全に撲滅することは難しいのです。
ただ、その問題を小さくするために、無添加住宅では昔ながらの建材を使って住宅を建てることに
努力しています。
それが最大の特徴であり、無添加住宅を購入される方の多くが支持する点のようです。
評判も良く、エコと叫ばれる時代にあった住宅であると思います。
◆ 無添加住宅の商品と坪単価は?
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無添加住宅3つのタイプがあります。
- 無添加住宅が健康的であると考える理想型のCタイプ
このタイプは化学物質過敏症の方でもお住みいただける環境を目指して開発いたしました仕様です。弊社のノウハ ウを駆使して、人体に有害な化学物質を極限まで少なくした仕様です。内装壁の下地にはプラスターボードすら使用せず、天然の竹で編んだネットを使用しま す。多少手間のかかる工法ですが、このCタイプの作り出す空気環境のすがすがしさは、お子様の健康はもちろんのこと日頃のストレスをも解消してくれること でしょう。
(無添加住宅のHPより)
- 無添加住宅のスタンダードタイプとしてのSタイプ
Cタイプをベースに少し、作りやすさを向上させた無添加住宅スタンダードの仕様です。しかし、接着剤にはニカワを使うなど、無添加住宅の健康ノウハウの神髄はそのままです。
(無添加住宅のHPより)
- こ れからも健康でありたいと願われまた、様々な仕様も取り入れやすいNタイプ
しっくいの壁、ムクのフローリング、天然石の屋根、そしてムクの家具によるしつらえ。
目に見える所のほとんど を「無添加住宅」が考える理想の仕上材で施工し、
目に見えない部分や、施工中には多少化学物質が発生するものの、
ご入居時にはまったく問題のない素材の使用を認め、防火地域や都心での建築にも
対応できるようにしたタイプです。
ビニールクロス貼りの新築の家から、このNタイプの新築の家に入られた時の空気感の違いを、
感じていただけるのはSタイプと同じです。
(無添加住宅のHPより)
共通の仕様は以下のとおりです。
- 構造/木造軸組工法、RC造、鉄骨造(ツーヴァイフォー等は不可)
- 構造柱・土台/杉or檜(シロアリ対策のため)
- その他構造材/伐採後防腐処理をしていない木
- 構造材の集成材使用不可(接着剤の劣化が懸念されるため)
- 内壁・外壁・天井仕上げ/無添加住宅オリジナルしっくい
- 床仕上げ/無添加住宅製無垢フローリング、石、タイル
- 接着剤/米のり・にかわ
- 断熱材/炭化コルク
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坪単価は?
無添加住宅の坪単価は、50~60万円台といったところです。
仕様や希望する内容によって金額が異なりますので、実際に確認して頂いた方がよいでしょう。
ただ、手間のかかる天然素材を提供する住宅を考えるとこの金額は高い訳ではなく、
要望に合った方からの評判はいいようです。
◆ 無添加住宅の快適性能は?
無添加住宅の快適性能は、どうでしょう。
無添加住宅では、炭化コルクを用いた断熱を行っています。
炭化コルクで断熱をするハウスメーカーはそれほど多くなく、私自身も興味があります。
炭化コルクの断熱性能は、0.038~0.041です。
高性能グラスウール16Kと同じような性能です。
それを天井に50mm施工するとされていますが、一般的なグラスウールを66mmと同等性能です。
他の部位については、以下のとおりです。
床:30mm
壁:30mm
屋根・天井:50mm
省エネ性能にはこだわっていないようです。
健康という尺度は人それぞれですが、寒さが原因で起こる症状も多くあります。
地球にやさしく、人にやさしい住宅であればこそ、もう少し、断熱性を向上すると
さらに評判が上がるのではないでしょうか。
◆ 無添加住宅の住宅は、本当に化学物質過敏症にならない住宅か・・・
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と書きましたが、一般的に、自然素材を多用した住宅では、本当に化学物質過敏症にならないか
という問題を考えてみましょう。
以下は、無添加住宅に対しての評判に特化したものではなく、一般的な知識を持って頂くために
記述していますことをご理解下さい。
現在、アレルギー症状をもつ方が増加しており、以前まではほとんどの方が大丈夫だった食品なども
アレルギー反応を示す方が多いのではないでしょうか。
化学物質過敏症は、アレルギー反応が原因で起こる症状と言われていますが、一旦発症すると
改善するまで時間がかかる方も多くいます。
また、大多数の方が問題ない化学物質濃度でも発症してしまい、外出することすら困難で
普段の生活を送ることができなくなる方もいらっしゃいます。
化学物質過敏症ですが、読んで字のごとく、化学物質が原因で起こる症状です。
では、化学物質とは一体なんでしょう。
化学物質とはいくつか定義はありますが、「人工的に作られた物質」と理解している方も多いのでは
ないでしょうか。
ただ、化学物質とは、人工的につくられたものだけでなく、自然界に存在するものに含まれる物質も
同様に表現されます。
また、化学物質過敏症とは、天然の化学物質、例えば、木に含まれるリモネンやピネン類などの
物質でアレルギー反応がでる方に対しても適用されます。
つまり、「天然のもの=絶対に化学物質過敏症にならない」ではないということです。
大半の方にとって「天然の素材=体にいい」ということは言えます。
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近年、シックハウス症候群の問題などから端的に理解し、天然のものだから化学物質過敏症にならない
といった謳い文句が多く、そんな評判が拡がったことから多くの方がそのように理解しているように
感じます。
ただ、シックハウス診断士として従事していた際、天然の化学物質で化学物質過敏症を発症し、
通院を余儀なくされた方もいることから、天然のものだから絶対に大丈夫といった評判だけを信じて
住宅を選択することについては、私自身不安が残ります。
天然のものを使えばリスクを減らすことができる、というくらいの認識で、それだけに固執するのではなく
必要に応じて入居時期を遅らせることや、気密性能に応じた適切な換気計画なども考慮し
住宅の選択をすることをお勧めします。
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