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三洋ホームズは、2002年にクボタホームの株式譲渡を受けて誕生したハウスメーカーです。 三洋ホームズの性能など詳しい評判は以下の項目でご確認下さい。 |
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目 次 |
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三洋ホームズの特徴は?
◆ 三洋ホームズの特長1 : さすが電機メーカーの住宅!
三洋ホームズといえば、やはり三洋電機(SANYO)の製品を住宅に取り込んだ提案が特徴でしょう。
例えば、業界の中で発電効率がもっとも高い太陽光発電システムが標準というのは"三洋ホームズならでは"と言えるでしょう。
また、24時間換気システムだけを見ても5つもの種類から選べるところなど、電機メーカーらしさが出ています。
◆ 三洋ホームズの特長2 : エコ&セーフティー
三洋ホームズは、『エコ』と『セーフティー』という2つのキーワードとした住宅を提供しているようです。
◇ 三洋ホームズのエコ
創エネと省エネ技術がバランス良く提案されています。
エコというと住宅の断熱を上げて暖冷房の消費エネルギーを減らすことに力を入れているハウスメーカーもあれば、太陽光発電や太陽熱給湯など創エネ技術を取り入れた提案をするハウスメーカーもあります。
また、外壁や屋根などのメンテナンスを減らすことで、そこにかかるエネルギーを減らす部分まで提案するハウスメーカーもあります。
三洋ホームズは、どちらかというと、建物の断熱性能を上げることよりも、創エネやメンテナンスを減らすことによってエコに貢献するといった特色が強いです。
これも電機メーカーらしいと言えばらしいのですが。
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◇ 三洋ホームズのセーフティ
三洋ホームズの住宅は、制震装置(サンダブルエックス)、緊急地震速報システム
(EQ voice)が標準です。
まず三洋ホームズの制震装置から。
三洋ホームズの制震装置は、他社よりも少しグレードが高いように感じます。
地震の揺れに対して2つの技術で対応しています。
コストを落としながら、耐力を落とさない上手な方法が採用されているように感じます。
免震もありますが、こちらは非常に高価なシステム方式を採用しています。
メンテナンスも大変になると思いますので、十分に検討した方がいいでしょう。
次に三洋ホームズの「緊急地震速報システム」についてです。
これは、業界初のシステムです。
気象庁の緊急地震速報を受信すると、家の中に設置されたマイクで地震の大きさと発生までの時間を
カウントダウンされる等の機能を住宅に持たせています。
今は、避難訓練などにしか使えないですが、近い将来こう言ったサービスが標準になってくるのでは
ないでしょうか。
三洋ホームズは、構造にも特徴が。
屋根を支える鉄骨も鉄橋などと同じようにトラスで組んでいるとか。
大きな力を分散して支えることができるため、広い空間を実現することができます。
ちなみに、柱がなくても大丈夫な幅が9.1mとなっています。
通常木造軸組みの無垢材だと3.6mくらいなので、広い空間を作りたい方、将来家族のスタイルが
変わるなどで、リフォームを簡単にしたい方などにとってはいいかもしれません。
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三洋ホームズの評判
◆ 三洋ホームズの評判1 : 評価の高い太陽光発電システム
業界No.1の性能が評価されているのか、比較的評判が良いのがこの太陽光発電システムです。
太陽光発電システムの補助金などが充実してきた現在でも、標準にしているハウスメーカーは少ないのですが、高性能なシステムを比較的安い金額で取り付けられることが評価されているのではないでしょうか。
キャンペーンなどを組んで太陽光発電システムを安く提供するようなハウスメーカーも増えてきましたので、どちらがお得なのか、しっかりと検討するようにしましょう。
また、太陽光発電システムは、立地条件によっては、設備投資したお金を取り返すことができない場合もあります。そういったデメリットも理解した上で、検討する必要があります。
◆ 三洋ホームズの評判2 : アフターメンテナンスについて
高いお金を支払って建てる家ですので、建てるだけでなく入居した後もなにかあったときにしっかりと対応してほしいと思うのは当然のことだと思います。
三洋ホームズの評判を聞いてみると、担当者によっては動きが悪いなどの評判を耳にすることがあります。
リフォーム事業などにも積極的に力を入れている三洋ホームズですので、そういった評判を見聞きすると少し残念な気がします。
三洋ホームズだけでなく、他のハウスメーカーや工務店でも同様の悪い評判は出ていますので、誠意をもって対応してもらえる担当者かどうかを契約前に現場を確認するなどして見極めましょう。
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三洋ホームズの商品と坪単価は?
◆ 三洋ホームズの商品ラインナップ
三洋ホームズの商品は以下の通りです。
KURASI'TE(クラシテ)シリーズ
三洋ホームズは他のハウスメーカーと商品のラインナップがあります。
商品のシリーズは1種類のみというシンプルさ。
そして、「9つの暮らし提案」や4種類の「外観テイスト」や「インテリアテイスト」から商品を選択する
方法となっています。
太陽の恵み
これは、太陽光発電システムと太陽熱利用エコキュートなど、自然エネルギーを活用した設備をパッケージした商品で、光熱費をゼロにする暮らしの提案をしています。
◆ 三洋ホームズの坪単価は?
55~70万円 / 坪あたり
となっています。
太陽光発電システムなどの設備費も含んだ坪単価と考えると、鉄骨系ハウスメーカーの中ではもっとも安い価格ではないでしょうか。
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ただ、標準仕様では安っぽさを感じられる方もいるようですので、ご自身の目で確かめてください。
三洋ホームズの快適性能
三洋ホームズの家はどれくらい快適かを、「断熱・気密性能」、「遮音性能」、「空気の清浄度」で評価しました。
総合点
2.7 (5点満点)
快適性能を見ると、平均レベルの点数になっています。
それでは、各性能を見てみましょう。
◆ 三洋ホームズの断熱性能、気密性能
【評価結果】
★★★☆☆ (2.5 : 平均レベル)
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【解説】
家の暖かさや涼しさは、家の『断熱性能』や『気密性能』、『自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法』などから判断できます。
では、三洋ホームズの断熱性能、気密性能から見ていきましょう。
◇ 一条工務店の気密、断熱仕様
☆ Ⅳ地域仕様)
部位 | 仕様 | 厚み |
床 |
ポリスチレンフォーム |
-mm |
壁 |
グラスウール保温板 |
87.5mm |
天井 |
グラスウール16K |
200mm |
窓 |
樹脂サッシ+複層Low-Eガラス |
- |
公表されている数値から算出しました。
なお、床の熱貫流率が0.43W/m2・K、壁は0.56W/m2・K、天井は0.23W/m2・K、窓が3.49W/m2・Kとなっています。次世代省エネ基準の必要な熱抵抗値と比べると、ほぼ同程度といえるでしょう。
断熱性能を表わす熱損失係数(Q値)は、2.70W/m2・K。
気密性能を表わす隙間相当面積(C値)は、非公表。
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こちらでハウスメーカーのC値、Q値の比較ができます。
→住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)参照
◇ まとめ
三洋ホームズが目指す断熱性能は次世代省エネ基準レベルです。
壁の断熱材を木製の枠に施工するカーテンウォール工法やボード系のグラスウール断熱材を使うなど、地震が起きても断熱性能に影響を与えにくい工法は評価できますが、鉄骨材と木枠の間の隙間の気密処理などには課題が残ります。
多くのハウスメーカーが独自に断熱性能の向上などを進めているため、その他のハウスメーカーと比較すると少し見劣りするかもしれません。
ただ、三洋ホームズは、壁面緑化の提案はとても面白い取り組みです。
壁面緑化についてはお住まいの方の手間や意匠の好き嫌いがあるため賛否両論ありますが、空気の浄化や省エネの観点からみると効果があります。
まだ普及するまでは至っていないため、選ぶには少し勇気がいるかもしれませんが、屋上も含めた緑化は、ぜひ今後に期待したいところです。
◆ 三洋ホームズの遮音性能
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【評価結果】
★★★☆☆ (3 : 平均より高い性能)
【解説】
遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。
遮音性能は、換気口などの『単純開口の有無』や『気密性能』、『窓の性能』、『壁の性能』などである程度推測することができます。
◇ 単純開口の有無
まず、換気ですが、三洋ホームズでは複数の換気システムを揃えています。
幹線道路や線路に近い敷地の方は、ダクト式の第1種換気システムを採用する方が良いのではないでしょうか・
第1種換気システムでは、各居室に外と繋がる換気口はつきません。
そのため、外の音が入ってくる可能性は小さくなります。
◇ 窓の性能
三洋ホームズの家はアルミ樹脂複合サッシが入っています。
アルミ樹脂複合サッシは、アルミサッシなどと比較し、隙間が小さい構造になっています。
三洋ホームズでは、防音性能の異なる2種類のサッシ(T-1タイプとT-2タイプ)を取りそろえています。
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外の騒音が気になる方は、70dBを40dBに抑えることができるT-2タイプを選択する方が良いのではないでしょうか。なお、T-1サッシでは、70dBを45dBまで下げることができます。
音の感覚は人それぞれのため、数字だけを見ても分かりにくいのですが、サッシメーカーのショールームなどに行くと体感することができますので、活用されることをお勧めします。
◇ 壁の性能
三洋ホームズの壁の仕様ですが、断熱材にグラスウールが使われています。
グラスウール単体では遮音性能が高い断熱材のひとつですが、三洋ホームズではカーテンウォールという工法を採用しているため、木枠と鉄骨材との間にどうしても隙間が生じてしまいます。
その隙間から入ってくる音の評価は難しいのですが、気になる方は防湿シートに加え、遮音シートなどの施工を検討してはいかがでしょうか。
◇ その他
三洋ホームズは、床の遮音仕様として、『SNRシステム』と『ALC床』があります。
SNRシステムでは、
遮音シート + 防震鋼製吊り木 + ロックウール断熱材
を施工することで、ものを落としたような比較的軽い音(軽量音)を抑えるのに有効な工法だと思います。
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また、ALC床は
遮音シート + ALC + ロックウール断熱材
を施工し、人が歩いた時のような重量音やものを落としたような軽い音を抑えるのに有効な工法となっています。
鉄骨造は音が伝わりやすい工法のため、こういった考慮がなされているのは評価できるところでしょう。
◆ 三洋ホームズの空気の清浄度
【評価結果】
★★★☆☆ (2.5 : 平均レベル)
【解説】
空気の清浄度は、『建材からでる化学物質対策への姿勢』と『換気システムのフィルター性能』、『気密性能』に関係してきます。
三洋ホームズの家の空気の清浄度は、平均レベルではないでしょうか。
◇ 化学物質への取り組み
シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に取り上げられることは無くなりましたが、いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。
企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、大手ハウスメーカーの中では、自社で化学物質の濃度測定を行うなどの取り組みをしているところもあります。
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三洋ホームズですが、法律を順守するレベルのように感じます。
法律を順守することは最低限守られるべき取り組みですが、指針値が定められているような接着剤の成分なども独自で基準を設けて部材選定しているハウスメーカーもありますので、そういった取り組みに期待したいところです。
◇ 換気システムのフィルター性能
三洋ホームズの換気システムに採用されているフィルターは、高性能フィルターです。
花粉などの粒子(10μm程度)を約80%除去できる性能があります。また、捕集性能に加え、捕集したホコリやアレルゲンとなる物質を緑茶カテキンやスーパーアレルバスター、バイオ除菌などで不活性化させる効果も持たせています。
こういった点は、さすが大手メーカーの技術力だと思います。
◇ 気密性能
断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、気密性能が低いことによって、ホコリや花粉などの侵入量が増えます。
三洋ホームズの家は、カーテンウォールの内側に防湿シートが施工されるため、大きな隙間ができる可能性は小さいのですが、外壁に面した壁に取り付けるコンセントなどは気密仕様のものが入っているかなどを確認する方がいいでしょう。
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三洋ホームズの太陽光発電システム
三洋ホームズの太陽光発電システムは、三洋電機が販売する業界トップの発電効率を誇る製品が
搭載されます。
シャープや京セラなどと比較すると価格も高めですが、三洋ホームズでは標準で取り付けされるので、
非常にお得に設置が可能でしょう。
太陽光発電システムは、システムの償却期間(取り付けにかかるお金を売電して返ってくるお金で
相殺するのにかかる期間)が15年程度と言われています。
その長さがネックなのですが、三洋ホームズの場合は、6年程度まで短縮できるようにしているようです。
例えば、グリーン電力証書を利用できるよう、「SAN GENiS(サンジェニス)」というシステムを導入しています。
これで、年間1 万円を、三洋ホームズから受け取れます。
太陽光発電システムの比較は以下のページもご覧ください。
三洋ホームズの24時間換気システム
三洋ホームズの換気システムは、以下の4種類があります。
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◇ NAV24 N/Sシステム
NAV24 N
第3種換気システム
花粉フィルター付の給気口と非居室に取り付けられた排気扇で住宅の中の空気を入れ替えます。
排気扇には湿度センサーがついていて、家の中の湿度が高くなった場合に換気の量を増やすなど
住宅の中を快適な状態に保つように制御されています。
NAV24 Sシステム
各居室ごとの換気が行われる第1種換気システムになっています。
熱交換型でCO2センサーと煙センサーが付いたタイプですが、それぞれの部屋で機械がつくので、フィルター交換などが手間になります。
住宅全体の換気を行うよりも効率的な運転が可能ですが、住宅の空気を清浄に保つことを考えると、Nシステムの方がいいような気がします。
◇ HAV24システム
ダクト式の第1種換気システム
各部屋に空気を送って、ホールや廊下などから汚れた空気を吸って外に捨てるシステムです。
フィルターには、花粉などを取り除くことができるタイプのものが採用されていますので、確実な換気が
可能です。
ただ、熱交換が出来ないので、給気口の取り付け位置を考慮しないと寒さを感じることがあります。
◇ FAV24システム
ダクト式の熱交換型 第1種換気システム
HAV24システムに熱交換の機能がついたものです。
給気される空気の冷たさを低減し、家から逃げる熱の量を減らすことができますが、換気システム自体の
消費電力が大きくなりますので、エアコンに頼った生活をしないのであれば、HAV24システムの方を選んだほうがよいでしょう。
◇ パラディア
全館空調システムがついた換気システムです。
各室の温度調整が難しい点、将来性能が高い暖冷房機が出てきても容易に変更がきかない点、
など全館空調はあまりお勧めしていません。
見た目のすっきりしたところなどを考慮するとそういった要望をもった方にはいいシステムだとは思いますが、
省エネの観点からいくと・・・
商品のラインナップを絞っている三洋ホームズですが、換気システムについては、非常に多くの
商品を持っています。
全部必要なのかは微妙ですが、上位機種を選ぶメリットはそれほどないのではないかと思ってしまいます。
ほかにも、将来手放さないといけなくなった場合に、"くらし"リレーシステム など魅力的なサービスが
あります。
他のハウスメーカーではへーベルハウスが同様のサービスを行っていますが、
買い取り保証サービスを提供するのは、三洋ホームズとへーベルハウスの2社くらいではないでしょうか。
三洋ホームズは地域を絞った販売で、販売棟数もそれほど多くはないため、クレームも多いようですが、
しっかりと監理をすれば、手頃な値段でオール電化と業界1の発電効率の太陽光発電システムが
付いた家を手に入れることができるハウスメーカーだと思います。
最終更新日 : 2011年9月26日
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三洋ホームズを他のハウスメーカーと
徹底的に比較してください!
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